COLUMN コラム

“相続手続きの基本ステップ”

まずは「相続って何?」
そして、実際に相続が起こったときの基本的な手順の情報をお伝えします。


相続とは?

相続とは、亡くなった人(被相続人)の財産や権利が、法律に基づいてその遺族や法定相続人に引き継がれるプロセスを指します。被相続人が遺言を残している場合は、その内容に基づいて相続が進行しますが、遺言がない場合は法定相続人によって相続が行われます。

相続の対象は、不動産、預金、株式、債権、遺産など多岐にわたります。相続手続きには法的な手続きや手続きの順序が存在し、相続税の支払いも必要な場合があります。また、相続には様々な制度や規定があり、それらを理解して適切な手続きを行うことが重要です。

相続が円滑に進むようにするためには、遺言書を作成することや相続に関する基本的な知識を身につけることが役立ちます。相続の手続きは感情的にも複雑なものとなり得るため、家族や法的な専門家のサポートを得ることも重要です。

具体的に不動産でいいますと、不動産の名義変更が必要になります。この名義変更の手続きを「相続登記」といい、2024年4月1日から義務化されますのでお気を付けくださいませ。

相続手続きの基本ステップ

相続手続きは、遺族や法定相続人が被相続人の財産を引き継ぐための法的な手続きです。以下は相続手続きの基本的なステップです。

死亡届の提出

被相続人が亡くなったら、その死亡を役所に届け出ます。通常は住民票や健康保険証などが必要です。

遺産調査

被相続人(亡くなられた方)の財産や債務を確認します。銀行口座、不動産、株式などの資産、および負債の明細を取得します。

遺言書の有無確認

遺言書がある場合は、その内容を確認します。遺言があれば、その通りに相続手続きが進行します。

相続登記

相続が確定したら、法務局に相続登記を行います。これにより、相続人が正式に被相続人の権利を引き継ぎます。

相続税申告:

相続に伴う財産は相続税の対象となる場合があります。相続税の申告と納税手続きが必要です。

分割協議:

財産を法定相続人間で分割する場合、協議を行います。合意が得られない場合は、裁判所が介入することもあります。

債務処理:

被相続人の借金や未払いの義務などを整理し、適切な手続きを行います。

相続放棄:

相続人が相続を放棄する場合、法的な手続きが必要です。

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これらのステップは一般的な手続きであり、具体的なケースによってはさらに詳細な手続きが必要となることがあります。相続には法的な専門知識が求められるため、専門家のアドバイスを受けることが重要です。